政治経済 温暖化・気候危機

さよなら人類?サルになるよ!

昭和の終わりに異質なバンドがデビューしました。バンド名は「たま」、1990年5月5日にリリースされたデビュー曲「さよなら人類」はオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得、その後5週連続1位を記録しました。

40代以上の方は記憶に残っているのではないでしょうか? 私も当時は場を盛り上げる曲としてカラオケで何度も歌った記憶があります。最近、カラオケに行く機会があり、温暖化に関係する曲はないか?と考えた時に「二酸化炭素を吐き出して、彼女が呼吸をしているよ」というフレーズを思い出し、さよなら人類を選曲したら、なにこれ!今の世界を物語っている!と衝撃を受けました!

1985年オーストラリアのフィラハで開催された国際会議で、地球温暖化が初めて問題として取り上げられました。その5年後にリリースされた「さよなら人類」、どのような思いでこの曲が作られたのか? ボーカルで作詞を手掛けた柳原陽一郎氏に会ってみたいです。

人によって解釈は違うと思いますが、この状況を続けていたら人類は滅亡してしまう? その様な意味を込めてこの曲は作られたと思います。数十億年後に地球は太陽に飲み込まれ消滅するのですから、その前に人類は滅亡します。宇宙レベルで考えたら、人類は近い将来に絶滅する種と言えるのです。私たち人類は絶滅危惧種を指定して種の保存活動をしていますが、私達ホモ・サピエンス・サピエンス亜種が絶滅危惧種であることを認識しなければなりません。私達人類の場合、絶滅に至る外的要因を自分たちで作っているのです。自分が所属する民族にこだわり、お金に目がくらみ常に経済成長を優先する。その結果、自分で自分の首を絞め続けている状態です。ウクライナ戦争や世界中で起きている紛争、地球温暖化による異常気象での犠牲者は増え、数億人の人類が飢えている。そのような時に一部の人類は、人類が地球で住めなくなった時のためと称して、宇宙開発事業に勤しみ火星を目指しています。いくらキレイごとを言ってもお金を集めるためです。私は何かが違うと思うのですが?人類にとって地球以上に適した場所はないのですから・・・・本末転倒にしか思えません。火星を目指すのは人類が地球温暖化にめどを立ててからでも遅くありません。その能力を温暖化対策に向けてもらい、火星への夢は次世代に委ねて欲しいものです。

岸田総理も「さよなら人類」を覚えている事でしょう!「武器をかついだ兵隊さん 南にいこうとしてるけど サーベルの音はチャラチャラと 街の空気を汚してる」 広島ビジョンの核抑止の肯定もですが、防衛費GDP比2%への増額を求める際に、「一時的に防衛費を増額しますが、日本政府としては2040年までに地球上の諸問題を解決し1%以下に減額できるよう外交努力します。」そのくらいの決意を示してくれれば、理解が深まると思うのです。温暖化対策も2050年にカーボンニュートラルを実現するという目標があるのですから。

最後に岸田総理に苦言を一言、任期を満了して内閣総理大臣を辞任した際には、真の核廃絶活動のリーダーとして、広島市民から愛される一議員になってください。

 

「さよなら人類」歌詞

二酸化炭素を吐き出して あのこが呼吸をしているよ
どん天模様の空の下 つぼみのままでゆれながら
野良犬はぼくの骨くわえ 野生の力をためしてる
路地裏に月がおっこちて 犬の目玉は四角だよ
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

アラビヤの笛の音ひびく 街のはずれの夢のあと
翼をなくしたペガサスが 夜空にはしごをかけている
武器をかついだ兵隊さん 南にいこうとしてるけど
サーベルの音はチャラチャラと 街の空気を汚してる
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

歌を忘れたカナリヤ 牛を忘れた牛小屋
こわれた磁石を ひろい集める 博士はまるはげさ

あの子は花火を打ち上げて この日が来たのを祝ってる
冬の花火は強すぎて ぼくらの体はくだけちる
ブーゲンビリヤの木の下で ぼくはあのこを探すけど
月の光にじゃまされて あのこのかけらは見つからない
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

サルにはなりたくない サルにはなりたくない
こわれた磁石を砂浜で ひろっているだけさ

今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

サルになるよ サルになるよ

 

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