プラタナスという木をご存じでしょうか?私が幼いころには自宅にもあり、街路樹として全国に多く存在していました。今日、車を走らせていたらプラタナスの街路樹を目にし、懐かしさを感じると同時に、温暖化対策になると感じたため投稿します!
プラタナスは北半球に自生する30m~50mになる樹木で、乾燥に強く、成長スピードの早い落葉樹です。ニレ・ホダイジュ・マロニエと共に四大街路樹とされ、世界では古くから街路樹として使用されています。日本には、明治初期に輸入され新宿御苑や日比谷公園に数本植えられたのみでしたが、明治40年の都市計画により街路樹として採用され、新宿御苑から挿し木の枝を採取、それから全国の街路樹として普及しました。
私がプラタナスが温暖化対策に繋がると考えた理由は、成長が早い=CO2の吸収が多いと考えたからで、調べてみるとプラタナスが温暖化対策になるという専門家の見解を多く見ることができました。森林でも老木になるとCO2の吸収率が下がり、定期的に老木を伐採し若木に入れ替える必要があるという研究もされています。そういう意味でも、成長が早いプラタナスは温暖化対策に有効だと思うのです。
もう1つの理由は、私は韓国に行く機会が多いのですが、ソウル周辺にはプラタナスの街路樹が多く、地元の方に尋ねると、プラタナスには空気を浄化する効果があり、韓国が大気汚染に悩まされていた時期に日本から輸入されて、街路樹として採用されたとのことでした。韓国に行ったことがある方は目にしていると思いますが、30m以上に育ったプラタナスの街路樹を多く目にすることができます。
日本では街路樹としてのプラタナスは少なくなりました。なぜ少なくなったのか?その理由を私なりに考えてみると、葉が大きい落葉樹である事?成長が早く剪定作業に労力がかかる?植え付け後のコスト面で考えれば常緑樹で成長の遅い樹木が好まれるのは当然ですが、温暖化対策の観点からプラタナスを街路樹として見直す必要があると思うのです。
街路樹だけでなく、住宅地をプラタナスの森にできれば素晴らしいと思います。下の写真は私の住まいがある地区のグーグルマップ画像ですが、何もない状態、プラタナスを1本植えた場合、2本植えた場合を作りました。実際には緑の丸よりも大きくプラタナスに成長して欲しいのですが、プラタナスの森に住宅が点在しているイメージです。夏は太陽光を遮断し、冬は存分に太陽光を取り入れられ、夏は周囲との温度差から空気の流れ(そよ風)が自然に生まれ、葉から放出されるミスト効果で温度が下がります。同じ環境下でプラタナスがある場合と、ない場合では2~3℃の温度差が生じるでしょう。体感的にはもっと大きな差を感じるかもしれません。住まいの近くに神社やお寺があったら行ってみてください。この木陰の涼しさが自宅て体験できれば、節電もでき素晴らしいと思いませんか?
また近年、温暖化の影響で日本に近い海域で台風が発生しておりますが、今後はスーパー台風にまで発達する危険性もあり、プラタナス20m・30mと成長すれば家を守る役割も果たします。私には経験があるのですが、台風の時に森の中と外では風の強さが格段に違うのです。フラット35の住宅ローンで購入したマイホームが台風から守れるのですから素晴らしいと思いませんか?
個人的にプラタナスを庭木として育てたい気持ちがありますが、プラタナスが成長した時を考えると、落ち葉が近所迷惑になるのでは?と不安になってしまいます。そこで、プラタナスの森住宅促進事業?なるものを立ち上げ、ハウジングメーカーや国・自治体と協力しモデル都市を作り、プラタナスを1本植えるごとに固定資産税を1万円免責するなどのメリットを与え、プラタナスの森化を促進する事業ができれば素晴らしいと思います。既存の住宅地でも地域で合意して植樹できれば、落ち葉対策は地域全体で考えればよいのです。夏場の節電につながり、落ち葉も有効利用できればメリットしかありません。
公官庁・自治体・企業にも積極的にプラタナスの植樹を推進して頂きたいです。林業に関してもプラタナスは、木材としての耐久性はやや劣るものの、比較的重く、強度があるため家具や楽器に使われるそうです。ツーバイフォー住宅の資材として使用できるのなら、杉に代わる植林に使えるのではないでしょうか?間違っていたらすみません。
多くの場所にプラタナスを植樹してもらいたいのですが、私はある場所に強く植樹して頂きたいと願っています。夏のコンビニの駐車場?熱く感じませんか?昼食を車の中で済ます人も多いと思います。もし木陰があるスペースが空いていたら、多くの方が木陰の下に駐車する事でしょう。コンビニにとって駐車スぺースの確保は、売り上げにも直結する重要なものです。プラタナスを植樹すると20~30%の駐車場スペースをロスすることになりますが、植樹を前提に駐車場を設計すれば、木陰を求めた集客も見込めるはずです。コンビニをイメージしてプラタナスの植樹を考えてみました。
この写真はセブンイレブンですが、店舗の入り口付近がプラタナスの木陰になっていれば、入り口付近の温度は、2℃前後下がると見込まれ、外気が常に入るコンビニにとってはエアコンの節電に繋がるはずです。既存の店舗に植樹するのは限界があると思いますが、新規の店舗を出店する際は植樹を前提とした駐車場の設計を行えば、先ほど述べた木陰を求めた集客が大いに見込めます。セブンイレブンでは、ほぼすべての店舗の屋根にはソーラーパネルが設置しており、CMでも温暖化を意識した活動をPRしております。環境活動の一環として駐車場のプラタナスの森化を提案出来たらと考えています。そして最終的にはコンビニの駐車場にはプラタナスの植樹が当たり前の日が到来したら素晴らしいと思うのです。
太陽光発電施設のために森が伐採されているケースを目にしますが、カーボンニュートラルという意味から考えると、これば矛盾していないか?といつも疑問に感じます。伐採したら植樹して相殺する必要があり、これを国も考える必要があると思います。プラタナスの効果については更に調べる必要がありますが、プラタナスの森化が日本全体で広がれば、温暖化対策において大きなメリットになると思うので、一緒に考えていただける方がおりましたら、ぜひ下記よりご連絡ください。
私のイメージとしては、コンビニ3大手に「プラタナスの森計画」を提案、ここで1つでも協力して頂けるグループがあれば、その協力の下で「プラタナスの森推進協会」なる団体を立ち上げ、国・自治体に働きかけ広げられればと考えています。セブン&アイホールディングスに関心を持ってもらい「持続可能な社会を目指すため、私たち、セブン&アイグループはCO2を吸収する緑地化にも力を入れています。現在、プラタナスの森推進協会と協力し、グループ店舗の駐車場や各施設でプラタナスの森計画を進め、これが社会全体に広がればと願っています。明日にいいこと、つなげる、つづける、セブン&アイホールディングス」なる企業イメージCMが流れれば最高なのですが?
団体立上げの仲間・協力者を募集しています。地球温暖化に関心の高い方、危惧されている方、何か活動したいと考えている方、ぜひご協力ください。