国際連合は改革が必須!

国際連合が誕生して77年、国連は前身である国際連盟が第一次世界大戦を防げなかった反省から作られましたが、約50年続いた東西冷戦・キューバ危機、さまざまな中東問題、現在の米中経済戦争など、なぜ防げないのか?99%の人は分っています。国連事務総長は力のない名誉職で、国連総会決議は法的拘束力がなく、安保理決議は15の理事国のうち9か国の賛成により決議されますが、拒否権を有する常任理事国の5大国(米英仏中露)のうち1か国でも反対すると決議されない、第二次世界大戦の戦勝国のサロンのようなものだからです。常任理事国の拒否権は当初必要だったと思うのですが、77年たった現在も国連改革が行われていないことが問題です。

下の写真には間違いがあります。どこでしょうか? 答えは写真の下↓

答:ムン・ジェイン氏が個人的に好きでないため、次期大統領の有力候補 ユン・ソクヨル氏の写真に変更しました。

大きい顔写真は、数年前に有名になったウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏です。国連環境会議のスピーチが絵本にもなりました。世界のトップがムヒカ氏のような考えかたなら、経済は低迷するかもしれませんが、温暖化だけでなく内戦・紛争のない美しい地球になる事でしょう。

現在の世界は第一次世界大戦前の状況に酷似しているとも言われます。それは民族主義・自国第一主義を主張する国が多いからで、イギリスはEUから離脱、アメリカの前政権は自国第一主義の最たるものでパリ協定から離脱、日本政府もアイヌ民族を先住民族と認めているのに、元総理経験者が「単一民族」と発言する始末です。

相手(国)を思いやる気持ちがないのですから、国連で自国の主張だけをしていたら良い話し合いは不可能です。COP25では排出量取引の合意が得られず、今年のCOP26(英)グラスゴーへ持ち越しとなりました。

そもそも国連は、第一次世界大戦後に発足された国際連盟(加盟国63ヵ国)が、第二次世界大戦を防げなかった反省から、1945年に51ヵ国の加盟国で誕生しました。国連を母体とする様々な関連機関(IMF・WHO・ユニセフ・ユネスコなど)が多数あり、国連機関は一定の重要な役割を果たしています。

国連は第二次世界大戦の戦勝国であるアメリカ・フランス・イギリス・ロシア・中国の5ヵ国の常任理事国と、各大陸から10ヵ国の非常任理事国から安全保障理事会が構成され、現在193ヵ国が国連に加盟しています。しかし圧倒的に常任理事国の力が強く、常任理事国には拒否権があるため、重要な事案でも常任理事国の不利益になる場合は、拒否権を行使され否決される現状があります。日本・ドイツ・ブラジル・インドが常任理事国入りを目指していますが、国連の主要機関である安保理を、今でも常任理事国と非常任理事国に分けて運営すること自体が間違いだと思うのです。

国連が発足して77年がたつのに、いまだに中東を中心に紛争が絶えないのは、第一次世界大戦の反省を踏まえて作られた国連が、特に安保理が機能できていない現れだと思うのです。77年もの間、常任理事国とその特権が改革されていないのですから、今後100年経っても状況は変わらず、民族・自国第一主義の考えが更に強くなれば、世界の状況は更に悪化するのでは?心配でなりません。常任理事国の拒否権が世界が混沌とする原因なのです。

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