温暖化対策

地球上のすべての国が、発電を⇒100%再生可能エネルギーに、ガソリン・ディーゼルエンジン車を⇒100%電気自動車に、牛肉を⇒100%代替肉に換えることができれば地球温暖化は解決します。しかしそれが出来ないから今年もCOP26が開催されました。電気に関しては使用電力が増えるばかりです。仮想通貨(暗号資産)の運営には莫大な電力が必要で、最近注目されているメタバース、フェイスブックが社名をMetaに変更し本腰をいれるようですが、これも相当な電力が必要なのでは? COPを見ていると化石燃料が悪で、化石燃料を使わなければOKという風潮がありますが、発電の90%を石炭に頼っているインドのカーボンニュートラルの目標が2070年です。約50年先ですよ、しかも目標で確定ではありません。私は2070年には死んでいるので見届けることができませんが、今の状況ではパリ協定の履行は無理です。グレタ・トゥーンベリさんが「べらべらべら」と言うのも分かります。実現できないなら使用電力を減らす方向も考えるべきです。極端かもしれませんが仮想通貨(暗号資産)・メタバースは禁止とか、このままでは経済優先でCOVID19と同じ状況になってしまいます。COVID19と違う点もあります。それはCOVID19の99倍危険な状況に人類が陥る点です。元宮崎県知事の東国原英夫氏の言葉を借りれば、まさに「どげんかせんといかん」状態なのです。

地球温暖化の危機意識を高める

日本人も90%以上の人は地球温暖化を心配・懸念していると思ますが、意識にも(大⇒小)があり、環境意識の高いヨーロッパの国々と比べると、日本人の意識は低いかもしれません。今年の衆議院選挙で各党が経済対策を争点に戦いましたが、1ヵ月前のドイツの国政選挙ではグリーンエネルギー(再生可能エネルギー)が争点でした。日本でCOP3(京都)が開催された1997年に初代プリウスが発売されましたが、その頃の日本は環境先進国の地位を確立していました。東日本大震災の影響もあると思いますが、今やCOP開催中に「化石賞」を受賞する常連国に成り下がりました。

政府の問題も大きいのですが、逆を言えば、国民の関心が低いから選挙の争点にならないとも言えるのです。普段の生活で温暖化のアンテナを立ててください、「これも温暖化の影響」かな?と、気になることが沢山でてきます。情報番組やニュースを見ていると、気になることが多いです。気になったらインターネットで調べてSNSでささやいて下さい。家族・友人と話してください。いつの間にか温暖化マイスターになります。

温暖化マイスターになったら、自分に合う活動を見つけてください。私はこのサイトを運営することが活動になっていますが、温暖化に関わる団体は数多くあり、Z世代(1995年~)の人なら「Fridays For Future Japan」グレタ・トゥーンベリさんの活動が世界に広がったマーチの団体ですが、日本全国に支部もあり、お住いの近くに支部がなければ立ち上げることもできます。定期的にグローバル気候マーチを開催しているので参加してみてください。私もNGO団体を立ち上げようとしているので、興味がある方は一緒に活動しましょう。詳しくは⇒こちらから

物を大切にするのが基本? 断捨離の必要のない生活をお願いします

コロナ禍で「断捨離」が流行りました。油断すると家の中は物で溢れてしまいます。昔の私は、使うかもしれないから買うとか、とりあえず買っておこうとか、今必要としない物をついで買いしました。特に100円ショップでは多発し、家の中には未使用の物が沢山ありました。これが環境に一番悪い行為です。100円の商品でも生産時⇒輸送時⇒廃棄時にCO2を排出するのですから、今は反省して「これ本当に必要?使うか?」と自分に問い直してから購入するようにしています。それと少し高額でも長く使える物を購入するようにしています。100円だからとつい買ってしまいますが、100円でも塵も積もれば山となりますから、無駄な買い物をしないで別の楽しみで消費すべきです。

話が少しそれますが、個人的には100円ショップがデフレ脱却のできない要因になっている気がします。100円ショップで探して無いからホームセンター買う、そのような事ありませんか? これが100円?金額以上に価値のある商品もありますが、100円の物が200円で販売できれば、生産者は半分の数で収益が得られ生産時のCO2排出も半分で済むのです。昔とりあえずで買った目覚まし時計がありますが、まだ元気に動いてます。この時計が、どうして100円で販売できるのか?不思議でなりません。海外での大量生産にしても理解できません。

限りなく100%に近いゼロゴミ生活

これは個人として取り組むには限界があります。自治体としてゼロゴミ宣言している地域がありますが、有名なのは大分県の大木町です。大木町は29品目に分別し、90%以上のリサイクル率でゴミになるのは僅か数%です。ビニール・プラスチック類はリサイクルして燃料に、生ごみはバイオマス発電に、使用済みの紙オムツまでもリサイクルされ、限りなく100%に近いリサイクルを実践している自治体です。

これが環境を考えた理想形だと思うのですが、これを東京の世田谷区(人口:944,394人)で実現できるか?と考えたら99.9%無理でしょう。大木町は人口14,176人で、住民の連携の取れた町だからこそできた快挙です。国はリサイクルを推進する自治体に助成金を出していますが、自治体単位では限界があるので、国が主導して体系化しゼロゴミを産業として推進すべきです。政治家は国がやる仕事ではないと言うかもしれませんが、環境省にゴミゼロ推進局を作り、分別を全国共通で実施するのです。プラスチックをゴミと考えるのが間違いで、最高のリサイクル品と捉えるべきです。日本全国に必要なりサイクルプラントを作り、燃料以上に有効利用できる「ナフサ」に近いものにリサイクルできれば、プラスチックの無限リサイクルが可能になります。プラスチックを削減する方向で世界は動いていますが、プラスチックの無限リサイクルが可能になれば、その技術を成長産業として輸出することもできるのです。

現在、COP26グラスゴーが開催されているので、SDGsが注目されています。これは国連加盟193か国が2030年までに達成を掲げた17の目標ですが、大木町はSDGsを実践していることになります。昔、「小さな事からコツコツと」をキャッチフレーズにした政治家がいましたが、今求められているのは、先進国で豊かに生活している私たちが、日々の生活の中で節約するという小さな行動を、持続させることではないでしょうか? 節電、無駄な消費を削減、フードロスを削減など、節約できたものが開発途上国・後開発途上国に回る社会を作る必要があるのです。

あなたは何を犠牲にできますか?

COP26も問題山積で閉幕となりました。このままではCOP105(2100年)が開催されるかもしれません。インドのモディ首相がカーボンニュートラルの目標を2070年と発表し、中国・ロシアは2060年、3ヵ国の温室効果ガスを合わせると全体の40%になります。インドの2070年を聞いた時は憤慨しました。理由は90%を石炭火力発電に依存しているからです。でも冷静に考えてみると、インドにとっての2070年は高い目標なのかもしれないのです。日本が東日本大震災の影響で化石燃料の割合が高くなっているように、国ごとに早く進められない理由があるはずです。

脱化石エネルギーに時間がかかるなら、世界全体でエネルギー消費量を減らすしかありません。30年前のライフスタイルに戻せば、インターネットに関わる全ての産業の電力が節電できるので膨大なCO2削減につながります。それはZ・Y世代の人には無理ですよね。でも何かを犠牲にしなければ節電できないので、それを社会全体で考える必要があると思うのです。例えば、仮想通貨(暗号資産)など大量の電力を必要とするものを一時凍結する・インターネットの通信を従量課金制に戻す・5Gの10倍速い6Gは2050年まで凍結する・東日本大震災の時のように計画停電する・日曜日はネット停止でアナログの日にするなど、国に脱炭素を求めるなら、個人も犠牲となり協力する必要があると思うのです。宇宙開発事業に関しても必要最低限のものに限定し、民間の宇宙旅行に関わるものは2050年まで凍結すべきだと思います。宇宙開発については投稿していますので、こちらも見てください。

宇宙開発の投稿はコチラ

2000年代に入ってからの技術発展は凄まじく、AIを考えると、今後どこまで進歩するのか恐怖心さえ感じます。最近フェイスブックが社名を「Meta」に変更しました。メタバースは楽しいかもしれません、でも消費電力が膨大になり地球に負担がかかるなら、脱炭素を主張するZ世代が中心になって、マーク・ザッカーバーグ氏に抗議する必要があるかもしれません。今のライフスタイルで十分楽しくありませんか、新しいものを求めたら切りがないし、新しいものを覚えたら放棄すのが難しい、スマートフォンの便利さを覚えた人類のように。

まずは地味な節電ですが、週に1日スマートフォン・デジタル機器を禁止しては如何ですか?これはスマートフォンだけでなくバックグラウンドの節電に繋がります。最初は大変でもアナログ生活は不便さゆえの素晴らしさもあります。星野リゾートの「脱デジタル滞在」など、リゾートでの脱デジタルのプランが増えています。これは自分と向き合う時間を過ごすことで、心身ともにリフレッシュし豊かな感性を取り戻すことを目的としています。団塊の世代・X世代の方は判ると思いますが、携帯電話・スマートフォンの普及は利便さをもたらしましたが、その反面で自由が奪われた側面もあるのです。ぜひZ世代の方に不便で自由な脱デジタル生活を体験してもらいたいですね。

再生可能エネルギーの普及

再生可能エネルギーは、太陽光・水力・風力地熱バイオマス・海洋などがあります。住宅用太陽光は全住宅の約10%で普及、その他の太陽光発電を合わせると全エネルギーの8.5%、水力は7.9%、風力が0.9%、地熱が0.3%、バイオマスが3.2%、海洋は計画段階です。

国は地理的要因により太陽光発電の場所がないと言いますが、規制緩和さえすれば設置場所はあると思うのです。これは投稿に入れましたので見てください。

太陽光発電の投稿はコチラ

太陽光発電に限界があるなら、水力・風力・地熱に力を入れるべきですが、これらは建設コストがかかり、地熱発電に関しては適した地域が国立・国定公園に多く、景観を損ねるなどの障害があります。しかし今の温暖化の状況を考えたら、景観・国立・国定公園の保護・高いコストなどと言っている状況ではありません。コロナ同様に国債を発行し、規制緩和をして強く推し進めていく必要があると思います。

バイオマス発電は、間伐材など販売できない木材を、木材チップにして燃焼発電するタイプがありますが、これはカーボンニュートラルに適した発電なのか少し疑問です。木材は化石燃料に比べて燃焼効率が悪いため、CO2が多く出ると思うのですが? それよりも生ごみを発酵させ、発生したメタンガスを利用した発電施設を作るべきだと思います。対人口比で効率よく全国に発電施設を作れば、私には試算できませんが、かなり大きな発電量になると思います。先に紹介した大分県の大木町では、既に生ごみによるバイオマス発電を行っており、自治体に丸投げするのではなく、国が主導して産業になるように舵取りをしてもらいたい。

プラスチックは悪というイメージが根付いていますが、回収しリサイクルさえすれば優れた∞資源になります。生ごみも可燃物とされていますが、生ごみだけで一括回収しバイオマス発電すれば立派な資源になります、価格が高騰しているLNG(天然ガス)の代替になり、フードロスの有効利用に繋がります。最初は大変でも分別に慣れている日本人ならば、実現は十分に可能だと思います。フードロスはなくす必要がありますが、ゼロにするのは不可能です。先進・後進国を中心に毎日大量に出るフードロスを、資源として有効利用できるシステム、効率よく発酵できる技術が日本で開発できれば、設備(プラント)を海外に輸出することもできます。

COP26でイギリスのジョンソン首相が、日本に対し石炭火力発電の2030年廃止を求めてきました。主催国としての役割もありますが、大きな目的は別にあるのです。廃止の代替エネルギーとして、技術力の強いイギリスの風力発電を売り込みたいのです。イギリスは主力産業を脱炭素へ完全に舵を切っています。「成長と分配の好循環」を脱炭素社会へ向けた産業へシフトしなければ、環境後進国から環境先進国への返り咲きは「夢のまた夢」となります。

自動車のEV化?

イギリスが2030年にガソリン・ディーゼル車の新車販売を禁止すると発表して以来、世界中が同じ方向性に向かっています。自動車のEV化は重要で促進すべきですが、100%には疑問を感じるのです。

年間走行距離が5000㎞にも満たない人が、ガソリン車で考えて5000㏄クラスのEV車に乗り換えてCO2削減に繋がるのでしょうか?ガソリン車とEV車では生産時のCO2排出量が大きく違い、660㏄と5000㏄クラスでも生産時のCO2排出量は大きく違います。ハイブリット車の燃費向上は限界かもしれませんが、個々のカーライフによっては、小型のハイブリット車の方がCO2削減に繋がるケースもあると思うのです。

ガソリン・ディーゼル・ハイブリット車が悪で、EV化だけを考えるのではなく、カーシェアリング・レンタル・リースの利便性を充実させたり、個人が2台所有する場合に規制をかけたり、自動車がなくて生活できるインフラやシステムを作って、自動車の数を減らしつつ自動車産業も潤う、そのようにwin-winの関係になるシステムができないでしょうか?

そのwin-winの関係になるシステムを、以前に投稿しましたので見てください。

EV化?の詳しい投稿はコチラ

 

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