まず初めに、1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々に、お見舞いとお悔やみを申し上げたいと思います。前回の投稿で述べていますが、地球上で発生する自然災害については、支援を国単位で行うのではなく、より十分な支援を得るためにも、地球全体で対応する必要があると思います。地球統一通貨を実現させ、迅速で十分な支援が実現できたらと願っております。
個人的な問題で二か月余り投稿できず、昨年のCOP28に関する投稿もできませんでした。COP28に関しては期待しておりませんでしたが、残念ながら予想通りに歴史的な転換点となるCOPとはなりませんでした。COP29が歴史的なCOPになることを願うばかりです。
今回のタイトルは「電気自動車で脱炭素ができるの?」です。世界の自動車メーカーがEV車の販売に力を注いでおり、私自身も次に買う車はEV車と考えていた時期もありましたが、ある時、EV車が本当に脱炭素に繋がるか?と疑問に感じるようになりました。その理由は多岐にわたるのですが、一つの例として「中国EV車の墓場」が挙げられます。
私はすべてをEV車に置き換える必要はないと考えており、その利用目的、年間走行距離に合わせて、ガソリンの高燃費車、クリーンディーゼル車、ハイブリット車、プラグインハイブリッド車、EV車、カーシェアリングなどを選択するべきだと思うのです。車から排出されるCO2が問題視され、EV車に乗り換えると環境に貢献していると思いがちですが、生産時に使われるエネルギーにより間接的に出だされるCO2にも目を向けるべきです。明確なデータはありませんが、EV車を5年で乗り換えるよりも、一台のハイブリット車を大切に20万キロ乗ったほうが、トータルで排出するCO2量は少なくなると思うのです。このことについては後で説明させていただきます。
投稿できなかった理由を個人的な問題と述べましたが、昨年11月に8年乗っていたクリーンディーゼルの愛車が、走行距離105,000kmでエンジントラブルに見舞われ,、エンジンの載せ替えが必要となったため、修理をあきらめ買い替えることになりました。
私は世界中が高燃費の軽自動車に乗る必要があると言っていましたが、実際に自分が買い替える立場になると、年齢的なメンツ、ご近所の目などから軽自動車を選択することができず、それなりのサイズのハイブリット車を購入することになり、恥ずかしい話なのですが、今は来週納車される車を大切にして20万~30万km乗って、車としての寿命を全うさせることで、環境に貢献できればと考えています。
今回8年ぶりの購入だったのですが、車は高性能化し価格も高額になっていることに驚きました。各メーカーが運転支援システムに力を入れ、付加価値を付けることで競い合っているように感じます。資金に余裕があれば、便利でより高機能な車両を望むのは人の常でしょう。私も装備の充実した最上位グレードを選択してしまいました。
初代プリウスが1997年に発売されて以降、日本ではハイブリットエンジンが普及し、現在では新車販売台数の半数がハイブリット車となっています。当時を思い出してみると、俳優のレオナルド・ディカプリオが、グラミー賞の授賞式にプリウスに乗って会場に現れた報道を思い出し、アメリカのセレブがこぞってプリウスに乗るという現象が起こりました。これは気候変動が徐々に関心を持ち始められた時期と重なるからでしょう!
20年前と比べたら現在の車の燃費は約2倍となっており、日本以外ではEV車が主流になっています。一見見ると環境に優しい車にシフトしているように見えますが、20年前の車と現在の車が、生産時に間接的に排出されるCO2の量は現在のほうが高いはずです。これは現在の技術で同じ車を作った場合とお考え下さい。部品が多くなれば間接排出のCO2が増えるのは当然で、特にリチュウムバッテリーや多く使用される半導体などです。そのように考えると、現在の車は本当に環境に優しいのか?と疑問に感じてしまいます。
今後は高性能で高燃費の車をどう乗るかが重要です。新車を購入する多くの方は2回目の車検、つまり5年で乗り換える方が多いと思います。では5年で何万km走るのでしょうか?当然個人差はありますが5万km前後の方が多いのではないかと思います。私のイメージでは10万kmを超えると、よく乗ったな~という感じですが、ギネスブックによると66年式のボルボP1800というスポーツカーが360万km以上走ったという記録が残っています。これは極端ですが、街を走っているタクシーの平均寿命は約50万kmと言われております。部品交換やメンテナンスなど定期的に必要になりますが、5万kmで手放すのを人生で考えれば、小学校を卒業していない子供を手放すようなものなのです。カリブ海に浮かぶキューバという国の自動車事情をご存じの方も多いと思いますが、まさに映画「アメリカングラフィティー」の世界です。キューバへの輸出規制で新車が入らないため、このようなクラッシックカーが現役で走っているのですが、CO2の排出量は多いと思いますが、ある意味で、これが究極のエコカーと言えるのではないでしょうか?
手放した走行距離5万kmの車は中古車市場で販売されますが、この車が廃車(廃棄)されるまでに何万km走るのか? 中古車で20万km以上走っている車を買う人は少ないと思います。しかし、ワンオーナーでメンテナンスをすれば20万km~30万km走らせることは十分に可能だと思うのです。
しかし同じ車を10年・15年・20年乗るのも難しいですよね!飽きるし新車が乗りたくなります。そこで誰もが乗りたくなる?乗ってもいいな!と思えるデザインの車両が必要になります。そこで2年前にトヨタ自動車の豊田章男会長さんに手紙を出したことがあり、手紙の内容は豊田会長が中心になって世界の自動車メーカー共通の車両を作って欲しいというものですた。後日、部下の方から丁寧なお手紙は頂いたのですが、その内容は私が望むような内容ではありませんでした。その手紙の内容は2年前に投稿した「世界で進む自動車のEV化?疑問?」をベースにしたものなので参考にしてもらえればと思います。
手紙の内容を簡単に説明すると、自動車メーカーは新車販売台数を競い収益を上げていますが、販売台数を減らして収益を上げるシステム提案でした。販売ではなくリースを中心にするもので、販売リース店が1車両当たりの走行を30万kmに義務ずけるもので、その詳しい内容は「世界で進む自動車のEV化?疑問?」を見てください。
世界人口は2050年までに20億人増加すると予測されていますが、人口増加の多くはグローバルサウスの国々で、経済成長と共に自動車の需要はさらに高まるはずです。現在、地球全体で保有されている自動車の台数は? 2020年のデータで1位アメリカが約2億9000万台、2位の中国が約2億7000万台、3位の日本が約8000万台でした。地球全体では何億台なるのか?想像なのですが20億台くらいでしょうか?
仮に現在20億台の車両が地球上で走っているとして、この台数を10年~15年かけて半分の10億台に減らすことができれば、車両から排出されるCO2を50%削減することができます。それを実現するには1車両当たりの生涯走行距離を伸ばし、最低でも30万kmを義務ずける法律をつくり、日本でも実用化が目指されているライドシェアを有効活用する必要があります。海外で主流になっているライドシェアを更にアップグレードしたサービスにする必要があると思います。この内容も「世界で進む自動車のEV化?疑問?」で説明しています。
ライドシェア用の専門車両を、脱炭素のムーブメントになる車両を、世界の自動車メーカーで共同開発して欲しいのです。流行に左右されないオーソドックスで飽きない車両をです。私が考えた「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART4」のストーリーでは、トヨタのCEOが中心になってホルクスワーゲン・ビートルをベースにした5ドアが世界の自動車メーカーの共通車両として普及しているストーリーを書きました。
なぜ私がビートルをベースにした車両をストーリーで使用したか?についてですが、1938年から生産され、2018年に80年の歴史に幕を下ろしたビートル、累計で2000万台以上販売された世界の大衆車は、ニュービートルになってもタイプⅠからのフォルムを継承した他に類を見ない車両で、生産終了から5年が経った今でも、街で見かけると乗りたいなと感じる車両だからです。
ニュービートルをベースに5ドアのSUVやミニバン的な車両を開発することができれば、私は魅力的な車両になると思うのです。脱炭素を象徴する車として普及させるには、大衆車としてのリーズナブルなリース料にしなければなりません。そのためにも地球統一通貨が開発に関わる資金をメーカーに補助し、車両には必要以上の装備は装着せず、耐久性重視したEV車・ハイブリット車の開発に徹底してもらいます。リーズナブルなリース料以外に、ライドシェアを極限まで普及させるため、ライドシェアの利用者と提供者が、安く利用でき、十分な収入につながるシステムが必要で、その価格差は当面の間は地球統一通貨が補填する必要があるでしょう。
何でも地球統一通貨に結びつけますが、投稿「地球統一通貨は実現可能なのか?①②③」でも述べていますが、G7の国々でさえ財政は厳しく、ない袖は振れぬ状態なのですから、地球規模で新たなお金を作るしか方法はありません。そのお金を利用して人類は金銭的に楽な気持ちで脱炭素に取り組むべきなのです。COP28でも最終的に「化石燃料の脱却を目指す」で合意されましたが、明確な日程が伴わない「意味のない合意」と言わざるおえません。地球上にあるお金を各国は自国に集めることに必死になってるのが現状で、新たな地球統一通貨というお金が、化石燃料産出国に保障として提供できれば、明確な日程で廃止プランが簡単に合意できるはずです。新たな地球統一通貨を作るという発想に人類全体が導かれることを切に願います。