イギリスは2030年からガソリン・ディーゼル車の新車販売を禁止すると発表し、現在、世界各国で差はありますが同様の近い目標が立てられています。EV化が進めば気候危機は回避できるのでしょうか?
生産時に排出されるCO2も考えなければなりません。EV車はガソリン車に比べて生産時に多くのCO2を排出します。その原因はリチウムイオンバッテリーの生産で多くのエネルギーが必要だからです。同クラスの車両の場合に十数万キロを超えるとEV車の場合バッテリー交換が必要になり、バッテリーを交換するとトータルのCO2排出量がガソリン車を上回ってしまいます。現実的にはバッテリー交換をするまで乗る方は少ないと思いますが、車の使用状況は個人差があり年間走行距離が5000キロ程度の方にEV車は適しているのでしょうか?10年乗っても5万キロしか走りません。→中古市場に流れたとしてもバッテリー交換が必要になったり、廃車になる可能性もあります?
私は自動車メーカーに提案させて頂きたいのです。気候危機のため人類のため、各メーカー共通の電気自動車を作る事を、つまり「トヨタ/フォルクスワーゲン/ルノー・日産・三菱/GM/ヒュンダイ/上海汽車/フォード/ホンダ/etc」などで共通車両を販売するのです。そして販売ではなく完全なリース専用車として。現在のEV車のネックの1つとして販売価格が上げられます。現在は補助金がありますが永遠に補助金が出るとは思えません。いかにコストを下げるか?これが今後の課題だと思います。私が考えるEV車は乗る方によっては月のリース料がゼロ円?→逆に収入?になるようなEV車です。
先ほど車の使用状況には個人差があると述べましたが、車両には総走行距離は表示させず、メーカーサイドで総走行距離を管理し、メンテナンスをして15年30万キロを走行させる車両を作ります。これは生産する車両を減らすことによるCO2削減にも繋がり、しかもメーカー・販売リース店としても毎月定額のリース料が入る訳ですから収益が減る事はありません。気候危機にとってもメーカー・販売リース店にとってもWin-Winの関係と言えます。基本的にデザインは変更せず最大15年も使用するのですから、車両のデザインは特に重要になります。革新的なデザイン?ロンドンタクシーのようなレトロなデザイン?世界のデザイナーが知恵を絞って気候危機を象徴するようなデザインの車を作って欲しいのです。そして気候危機を訴える人々の象徴、乗ることにとってステータスになるような車になって欲しいです。
リース料がゼロ円→逆に収入になるシステム
車両の側面もしくは背面にモニターを設置して、走行時の安全な一定条件時(低速時や停止時)に広告を表示させます。広告表示されない時間外は常に気候危機に関するメッセージが表示され、広告費は使用者とメーカーに配分されます。広告の表示は所有者の任意で選択できる形にします。広告を全く表示しない人・広告を自己収入として表示する人(赤表示)・広告の収入を団体に寄付する形で表示する人(青表示)など。地球全体で1000万台以上の車両がリースされれば広告としての価値は十分にあると思います。全世界に同時に広告を出す企業・団体、国単位で広告を出す企業・団体・地域限定の県単位・市区町村単位で広告を出す企業・団体など広告の需要も多岐にわたると思われます。
タクシー的な位置づけでの収入
今後の自動運転化に伴い必然的にタクシー業界は衰退を辿り、最終的には消滅する可能性が高い職業と言えます。規制緩和のハードルは高いですが、一定の講習を受ける事によりタクシーのような運輸活動をできるようにします。運輸時は法定速度以上のスピードが出ない、指定されたナビガイダンスに沿ったルートなどの設定が必要になると思います。最終的には自動運転になると思いますが、まずは利用者を70歳以上の高齢者を対象とします。自治体と提携して料金は自治体に負担してもらう、もしくは自治体と利用者とで折半し、輸送者と自動車メーカーに分配できる料金設定にします。
利用者はスマートフォンにアプリを入れて、目的地を指定して、呼び出しボタンを押して待つだけです。輸送者もスマートフォンに輸送アプリを入れます。アプリと車両はリンクされるため、利用者の場所に近い順番で輸送アプリが起動、アプリを確認し行ける方が送信ボタンで返信します。ただし5分以内に車が動かないと自動キャンセルになり、別の方に回ってしまいます。利用者の情報はナビに自動設定されるため、輸送者はナビに従って運転するだけです。利用者の元に到着すると車両から利用者のスマートフォンに発信されます。利用者の乗車後はナビに従って法定速度で運転・もしくは自動運転するだけで、運輸時は後部座席とパネルで自動遮断されるため安全性も確保されます。当然現金の授受はなく、利用者も目的地を設定する時点で料金が表示されるため安心です。渋滞等で追加料金が発生する場合は自治体が負担しますが、移動距離に関しては自治体ごとに上限を設定する必要があると思います。運輸時の対価については車両リース料金と相殺されメーカーからリースの支払い口座に支払われます。これが実現できれば免許返納も加速され、高齢者による事故も大幅に減ることが見込めます。
15年もしくは30万キロを達成した車両は、再度バッテリー交換を含めたメンテナンスを行い、新興国や開発途上国に売却して、通常の販売車両の200%以上の減価償却率を目指します。つまりこれだけでも生産時のCO2排出を半分以下に減らせる計算になるのです。
追加になりますが車の屋根にはデザインに合わせた自然な形で太陽光パネルを取り付け、役目を終えて海外に輸出させる前に太陽光パネルは取り外します。太陽光パネル寿命は25年以上あるため、その寿命を終えるまで発電施設で活躍してもらいます。
大量生産・広告収入・運輸収入・中古販売・パネル寿命までの発電を計算して、月のリース3万円くらいの料金設定で標準以上の魅力的な車両を開発できないでしょうか?
このような車両があったら如何でしょうか? 実現出来たら自動車メーカーが「ノーベル平和賞」を受賞するかもしれません。
団体立上げの仲間・協力者を募集しています。地球温暖化に関心の高い方、危惧されている方、何か活動したいと考えている方、ぜひご協力ください。