2021年ノーベル物理学賞に愛媛県出身(現米国籍)の真鍋淑郎氏(90歳)が受賞しました。真鍋氏は大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響するという予測モデルを世界に先駆けて発表し、プリンストン大学の上級研究員として現役で研究しており、ドイツとイタリアの研究者とともに選ばれました。
2021年8月にはIPCC(2007年ノーベル平和賞)が第6次報告書で「人間の影響が大気・海洋及び陸域を温暖化させたことは疑う余地がない。」と初めて明言し、世界が脱地球温暖化(気候危機)に向かっている中、その活動を後押しするような受賞で、環境活動をしている個人としても、本当に嬉しいニュースでした。
各局のニュースでも取り上げられましたが、日本人として誇りに思うとか?日本人が受賞した事を喜ぶ報道が目立ちます。本来喜ぶべきは受賞の内容であり、これを機に地球温暖化(気候危機)とどう取り組むかが大切なのです。今年も世界で多くの温暖化による自然災害が多発しました。しかしニュースで報道されるのは、結びで一言「これも温暖化の影響なのでしょう?」にとどまるケースが多く、温暖化を中心にした番組や報道は少ないのが現状です。NHKでは時折温暖化の内容を放送しておりますが、民放でも温暖化に関わる内容の報道番組をどんどん作ってもらいたい。視聴率は少ないかもしれませんが環境意識の高い企業は多くスポンサーはつくと思うのですが?
コロナ禍で気が滅入っているのに、地球温暖化(気候危機)で更に滅入るのでは?もしパリ協定を実現できなくて2100年に平均気温が4℃上昇したら? そう考えたら若者(Z世代)は悲観的になり滅入るかもしれません。しかしIPCCが温暖化を人為的と明言し、ノーベル財団も功績を認めているのですから、地球温暖化は確実に進行しており100%私たち人類が原因なのです。ある意味で2022年は温暖化防止の活動が加速する節目の年と言えるかもしれません。家族・友人・社会・SNSの会話の中に温暖化を積極的に取り込み、個々の温暖化意識を高め社会のシステムを脱炭素に変える事が重要なのです。
国民の70%以上のワクチン接種が進むと集団免疫が得られると言いますが、それと同じように国民の70%以上の意識が脱炭素に向かえば、そのニーズに合わせて社会のシステムも変わる?変わらざるおえない状況になると思うのです。まずは普段の生活の中で温暖化(気候危機)・脱炭素の話を積極的にしましょう。恥ずかしく思わないでください、私は初めて会った人にも温暖化の話をしますが、90%以上の人は心配しています。最初は「温暖化が心配だね」それだけでも十分です。もし私が初めて会った人に「温暖化が心配」と言われたら、興奮して温暖化談義になり、一緒に活動しましょうと言いますね。皆心では心配しているのです。是非、是非、温暖化の話をまずは家族・友人としてください。お願いします。
団体立上げの仲間・協力者を募集しています。地球温暖化に関心の高い方、危惧されている方、何か活動したいと考えている方、ぜひご協力ください。