この投稿は前回の続きとなります。前回の投稿を読んでいない方は「地球統一通貨は実現可能なのか?②」からお読みいただければと思います。
温暖化対策はZ世代、Y世代、X世代が連携しなければ実現不可能で、特にその多くが2100年を迎えるZ世代やα世代を、Y世代、X世代がサポートする必要があります。しかし実際に社会を動かしているのはX世代以上のベビーブーマー世代で、国のリーダの多くもその世代になります。本来であれば地球統一通貨を国に、G7に、G20に、グローバルサウスの国々に考えてもらいたいのですが、戦後78年たっても核廃絶さえ行えず、逆に核抑止を肯定する国々には、外部からの新しい力が加わらないかぎり、50年たっても100年たっても地球統一通貨の実現は不可能でしょう。外部の力とは⇒FFF(Friday For Future)などのZ世代やα世代を中心とした若い力で、この世代の政治への参加が不可欠だと思うのです。
先日の国連総会でゼレンスキー大統領が国連改革(安保理)を訴えましたが、第二次世界大戦の戦勝国のサロンのような安保理(安全保障理事会)も、新たな外部の力が加わらない限り改革は不可能で、これもZ世代を中心とした若い力の集結が必要だと思うのです。既に世界の150以上の国々で組織化されているFFF(Friday For Future)が、グローバルな政治団体(政党)として世界に認められ、地球統一通貨を利用すれば、絶対的な力を持つ国連安保理の改革も可能かもしれません。
何度も述べていますが、FFF(Friday For Future)は政権を取る必要はなく、グローバルな政党としての地位を確立し、脱炭素を実現するための手段として、地球統一通貨の必要性を訴えてもらうのが重要で、ハーバード大学の政治学者エリカ・チェノウェスが提唱する3.5%の法則まで広がれば、世界が脱炭素に大きく前進すると思うのです。3.5%の法則とは「人口の3.5%を動員して成功しなかった運動はなかった。3.5%の人を動かせば社会は変わる」という法則で、地球全体で考えれば、80億人×3.5%=2億8,000万人が脱炭素と地球統一通貨を求めることになれば、国連加盟国193ヵ国も無視できないものとなり、地球統一通貨は現実味をおび、脱炭素が飛躍的に加速すると考えています。
当サイトのキャッチコピーは「STOP地球温暖化&内戦・紛争のない美しい地球を!」で、地球統一通貨が実現できれば、内戦・紛争のない美しい地球、そして核廃絶も現実味をおびる可能性があります。それは地球統一通貨を導入(加盟)する際に厳しい条件を課すからで、核保有国には核廃絶の明確な日程のプランニング、他国への武力攻撃(戦争)の禁止、国としての他国への内政干渉の禁止(人権は除く)、経済活動を妨げる報復などを禁止します。その代わりに、加盟国が他国から攻撃を受けた際には集団的自衛権が行使されます。加盟時には国に給付金が支払われ、日本の場合は123兆円、アメリカは340兆円、北朝鮮は26兆円、中国には1,424兆円支払われることになります。これは人口比1人当たり100万円での計算ですが、詳しくは「地球統一通貨が脱炭素を加速させる」で説明しています。
国際連合の名称を変更し改革、もしくはそれに準ずる新しい組織を作り、その組織に地球統一通貨の運営・管理を任せる必要があります。国の上に立つ絶対的な権力を持つ組織が必要で、ある意味で自由主義社会の国の上に、社会主義的な側面を持つ組織が必要なのかもしれません。その組織が各国の軍の統制も行います。軍は加盟国が規約違反しないための抑止的な存在で、主たる役割は自然災害が発生した際の対応・支援となり、5月にカナダで発生した森林火災の多くがコントロールできない状況になりましたが、初期段階から世界中からの支援があれば、被害を最小限度に抑えられたかもしれません。日本でも南海トラフ巨大地震が発生した際に、日本からの支援要請などの手続きなしに、世界中の軍から支援が受けられる体制が整えば、より多くの人命が救われることになるでしょう。
地球上で発生する非常事態以外は、各国政府は自国内だけに専念でき、G7・G20が独自にグローバルサウスや開発途上国に経済的・軍事的支援をする必要がなくなり、それらの支援は地球統一通貨を運営する組織が全て担う事になります。ウクライナ戦争以降、各国政府の軍事費は増大しています。2022年世界の軍事費の合計は2兆2398ドル、2021年度比で3.7%上昇し過去最高となり、今年2023年は更に上昇するのは確実です。2兆2398ドルを今の為替レート(1ドル=148円)で換算すると331兆4904億円となり、日本の国家予算の3倍の額になります。戦争は野心と不安が相まって起こる悲劇ですが、地球統一通貨の加盟条件で、それらの不安要素を取り除くことができれば、世界の軍事費は現在の半分以下に抑えることができるでしょう。各国の軍事費を半減させることが最大の抑止に繋がり、コスタリカのように軍事力を持たないという選択をする国も増えるかもしれません。
地球統一通貨を法定通貨とすることにより、加盟国同士の集団的自衛権で国は守られ、国は給付金を受け、脱炭素の資金も出してもらい、国民に年金まで支給してもらったら、国も国民も喜ぶのは当たり前で、グローバルサウスや開発途上国の国々は間違いなく加盟するでしょう。問題はG20の先進・新興国で、一番厄介なのは中国ですが、14億人の国民の胃袋を満たすため、また国民皆保険や年金などのセーフティーネットが整備されていない中国は、最終的に加盟を余儀なくされることでしょう。隣国の脅威である北朝鮮も加盟すれば国際社会に復帰でき、ルールさえ守れば巨額の給付金が得られ、金体制も維持できるのですから、核廃絶のプランニングを受け入れることになるはずです。今世界が注視しているイスラエルとハマスの紛争?戦争! この中東問題は、地球上で最も解決が困難な課題ですが、これもお金を使うこと、地球統一通貨を実現することにより、唯一解決する可能性があります。このことについても「地球統一通貨が脱炭素を加速させる」で触れています。
先ほど2022年世界の軍事費を現在の為替レートに換算すると331兆円と述べましたが、10年前の為替レート(1ドル=80円)に換算すると179兆円となり、変動する為替レートにより152兆円もの差となります。為替レートの変動には様々な要因がありますが、今の円安は行き過ぎで、資源・食料を輸入に頼っている日本にとっては痛手と言わざる負えません。為替レートによる利ザヤで稼いでいる国・企業・個人も多く、マネーゲーム化している側面があります。地球統一通貨が実現できれば、世界的な物価安定に繋がり、企業にとっても為替レートに左右されない安定経営が可能となり、インフレ、デフレ対策も各国で行う必要がなくなり、地球全体でコントロールすることが可能になるはずです。地球統一通貨は実現可能なのか?①の投稿で書きましたが、1991年にヨーロッパの通貨が統一されたように、未来に於いて必ず世界の通貨が統一される日が来るはずです。世界の通貨が統一されるなら一日でも早いほうが良く、カーボンニュートラルで資金が必要な今が、地球統一通貨の有効性を最大限に生かせるチャンスだと思うのです。
地球統一通貨が実現し、世界的に再生可能エネルギーやEV・燃料電池車の普及が進んだとしても、人類はカーボンニュートラルを得る代わりに何かを犠牲にする必要があるでしょう。それは、今も世界のどこかで発生していいる森林火災、適度な森林火災は森の活性化につながりますが、ここ数年の焼失面積は甚大と言え、カーボンニュートラルが目指すCO2の排出と吸収でバランスを保てるのか?不安になってしまいます。そもそもカーボンニュートラル自体が人類にとって経験のない未知な領域であるため、人口増加と経済成長により増え続けるエネルギー消費量を抑える必要があります。電力消費の多い分野の技術・サービスを一時凍結するとか、宇宙開発事業を一時凍結するなどです。また地球全体での人口抑制、人口が増えればエネルギー消費が増えるのは当然のことなので、80億人の人口を増やさない、将来的には人口減少に転ずる、ヒューマンニュートラルも同時に進めなければ、カーボンニュートラルの実現は困難となります。不便にはなりますが地球全体でのエネルギー消費量を半減することができれば、2050年のカーボンニュートラルを前倒しすることも可能化もしれません。
地球統一通貨など壮大過ぎて、個人が考えるレベルではありませんが、FFFの力をお借りして、実現できなくても地球統一通貨の必要性を!人類全体で認識・共有することが重要です。何よりも脱炭素=カーボンニュートラルに必要なお金をどうするのか? 今から経済成長させて原資を作る のでは遅すぎるのです。COP26で中国・ロシアが2060年、インドが2070年にカーボンニュートラルを目指すと言っているのですから、現時点では2050年のカーボンニュートラルは99.9%不可能ということになります。8000兆円かかるか何京円かかるか判りませんが、その資金をどうするのか? 国連やCOP・各国で真剣に考えて欲しいのです。その原資から議論を始めなければ、2050年のカーボンニュートラルは実現できません。間違いなく言えることは、技術革新だけではカーボンニュートラルは実現できず、技術革新を生かすためカーボンニュートラルが実現するまでは、一時的に巨大な資金を確保する必要があるのです。
最後に地球統一通貨の原資についてですが、結論から言うと、1京円必要か10京円必要か分からない膨大な原資は当然ながら存在しません。ですから人類80億人が、地球統一通貨を地球上の最上位通貨として価値を信じるしかありません。世界的ベストセラー「サピエンス全史」の著者、イスラエルの歴史学者:ユヴァル・ノア・ハラリ氏の話をお借りすると、お金も「虚構」つまり嘘!で、物理的には印刷された紙切れで、何の価値もないのに、人類は物と交換できる価値のあるものと信じているのです。1980年に英国から独立したジンバブエのドルが急落し、100兆ジンバブエドルの高額紙幣が発行されるほどインフレが進みましたが、これは信用を失ったからであり、地球統一通貨を地球上で最も価値のある通貨と全人類が認識さえすれば、何京円分に相当する地球統一通貨を発行しても問題はないはずです。
地球統一通貨を大量に刷ればインフレになる危険性はありますが、あらゆる面でインフレにならない規制をかければコントロールは可能でしょう。そのコントロールは金融を培った専門家に考え設計してもらえばいいのです。例えば、太陽系の惑星に生命体が存在し、地球統一通貨が惑星間の決済に使用されている通貨だとしたら、大量に刷ることによりジンバブエドルのようなハイパーインフレに落ちる危険もありますが、そもそも地球だけで流通している通貨なので、何の問題もないと私は思っています。
地球統一通貨について3回にわたり投稿しました。私はこの3年間、地球温暖化(地久沸騰化)の防止策について考えてきましたが、最終的にたどり着いた結果が地球統一通貨でした。自分でも話が大きすぎると思いますが、私でも考えられる事なので、同じように考えている人が世界中には1000人?1万人?10万人?はいると思うのです。世界150ヵ国に広がるFFF(Friday For Future)の人の中にも必ず同じ考えの方がいるはずです。そのような同じ考えを持つ方々と地球統一通貨について語り合う日が来ることを切に願っております。
秋は足早に過ぎ、今年もCOPの開催時期が近づきました。2050年まで27年、本当に時間が残されていません。私にはグレタ・トゥーンベリさんのような力も魅力もなく、当サイトで地球温暖化をぼやくのが精一杯で、私が中心になって地球統一通貨を実現するのは99.9%困難ですが、FFF(Friday For Future)に行動してもらえれば実現の可能性はあると思うのです。私もFFF(Friday For Future)の方々の目的は同じで、同じ目的の人類は世界に何百万人、何千万人もいるはずなので、その方々と共に必ずカーボンニュートラルを実現したい、今は地球統一通貨が最善の策と私は考えておりますが、より良い策があれば、私もその策に尽力したいと考えています。それは未来の人類から愚かな前人類と言われたくはないから!
私はカーボンニュートラルの実現を切に願っておりますが、本音を言うと、実現は難しいと考える側面もあり、人類が一丸となって取り組んだ結果、カーボンニュートラルが失敗に終わったとしても、それは仕方がないと思うのです。それはカーボンニュートラルがあまりにも壮大すぎるミッションだからです。しかし、その過程で地球統一通貨がもし実現できれば、お金の力(魔力)で地球全体を統制、核を廃絶し、戦争のない地球社会を作る可能性が高まり、これが実現できるだけでも素晴らしいと思うのです。歴史、民族、宗教にこだわりすぎて起きる戦争を根絶やしにすることが、カーボンニュートラルの前に人類が行うべき最も重要なミッションなのかもしれません。このミッションを達成できれば、人類が一丸となることは容易となり、カーボンニュートラルの実現が一歩近づくと思っています。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART4」のストーリーにも、未来に地球統一通貨が実現される内容が書かれています。私の温暖化の知識を盛り込み、未来に起きる南海トラフ地震にも触れました。一昨年、映画トップガンの続編「マーベリック」がヒットしたように、地球温暖化をテーマにした「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART4」ができれば、地球全体でカーボンニュートラルのムーブメントが起きると思うのです。私の書いたストーリーはあくまで参考ですが、FFF(Friday For Future)のネットワークをお借りして、バック・トゥ・ザ・フューチャーの関係者、監督のロバート・ゼメキス、製作総指揮のスティーブン・スピルバーグなどに提案できないものでしょうか?
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