ウクライナ危機 政治経済 温暖化・気候危機

小さなことからコツコツと!では難しい現状!

1986年の参議院選挙で「小さなことからコツコツと」をキャッチフレーズにして、タレント議員として当選した西川きよし師匠、自分にできることを地道にコツコツと行う、その姿勢は多くの人から好感を得ました。日本の希望の星とも言える、大谷翔平選手の目標達成シートも同じではないでしょうか、これまでは脱炭素に関しても、個々の小さな努力の積み重ねが重要と考えていましたが、地道な活動だけでは2050年のカーボンニュートラルパリ協定の履行は困難です。

先日、温暖化のネット記事に対する投稿で、「地球温暖化は臨界点を越えた!」との書き込みを目にしました。私も同サイト内で同じ考えを書いた記憶がありますが、今年7月、世界の平均気温が初めて17℃を超え、日本やアジアでの水害! 欧米での熱波! 書き出したらきりがないくらい世界中を気候危機が襲っています。ここ数年でも明らかに違いを感じるのに、パリ協定の合意から7年が経ち、2050年まで僅か27年しか残されていない現在も、愚かな人類は経済成長というアクセルを踏み続けています。先日、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代が終わり、地球沸騰化の時代が到来した!」と危機感を表明しています。

岸田総理をはじめ国会議員の方々にお尋ねしたい! 2050年のカーボンニュートラルは実現可能ですか?と! 本音で可能と答えられる人はいないはずです。もしも可能と答える人がいるなら温暖化を勉強し直して頂きたい。限定された地域での環境汚染ならまだしも、直径12742kmもある地球という惑星全体の環境をコントロールするのです。私は現状では99.9%不可能だと感じています。そもそも人類はカーボンニュートラルパリ協定という高すぎる目標設定をしたのかもしれません。

地球温暖化をコントロールすることは、人類が月に中継基地を作り有人火星探査を成功させるよりも、100倍、1000倍、10000倍困難なミッションだと思うのです。人々が宇宙に憧れを感じるのは当然です。JAXAの「はやぶさ」が帰還した際は日本中が盛り上がりました。そこにはSFの話が現実となる夢があるからです。しかし、地球温暖化は80億人の人類が一丸となって取り組み、温暖化ガスが数値的に減ったとしても、暴走した気候変動がすぐに改善されることはなく、現在の80億人の人類が、気候変動の改善を肌で実感する日は来ないと思います。地球環境が改善されるには途方もない月日がかかるからで、100年かかるか?200年・300年・1000年かかるかわかりません。達成感のない活動を継続するのは困難ですが、脱炭素の活動は人類の子孫に永遠に繋いでいかなければなりません。2000年初頭の偉大な人類の功績により地球の環境は守られたと、1000年後の人類に感謝される行動を取る必要があるのです。私たちの活動が人類史に輝かしい功績を残せるのだ!と信じることができれば、達成感がなくても夢のある話ではないでしょうか? 少し強引な話ですが、地球温暖化が進行するか!止まるか!は私達にかかっていて、私の私見ですが、地球全体で一丸となる活動が1年遅れれば改善は10年遅れる! 2年遅れれば改善は100年遅れる! 3年遅れれば改善は1000年遅れる!それくらいの危機感を持つ必要があると思うのです。

有史以来、人類は争いを繰り返してきました。時代と共にその勢力図も変化しています。第二次世界大戦後の米露の対立が米中に代わり、今も代理戦争のような形でウクライナ戦争が継続していますが、カーボンニュートラルを実現するには、地球上の不安要因を取り除き、地球上の全ての国がまとまらなければ不可能です。まずはウクライナ戦争を早急に終結(停戦)させ、広島サミットで言及できなかった核廃絶を実現する。簡単ではありませんが、人類が核廃絶も実現できなかったら、カーボンニュートラルやパリ協定を実現できる訳がありません。

節電など身近なことから脱炭素に貢献することも必要ですが、昨今の急激な気候変動の現状を考えると、個人レベルの努力では「焼け石に水」と言え、臨界点を超えたと思うくらい、ひっ迫した状況に温暖化は到達しており、現在の経済成長重視の流れを大きく変えない限り、カーボンニュートラルやパリ協定の実現は不可能です。世界全体での資金不足が大きな壁となっており、カーボンニュートラルに必要な資金として、IEA(国際エネルギ機関)は8000兆円を試算しており、この資金をG7・G20が中心になって準備するのも困難と言え、現状では当サイトで何度も紹介している地球統一通貨を実現させるしかないと考えています。

お金が絡めば人も国も必ず動きます。脱炭素のビジネスが儲かる! 地球上に存在するビジネスで脱炭素が一番儲かるものにすれば、お金に翻弄されている人類は血眼になって脱炭素を目指すでしょう。

各国政府が経済優先から脱炭素に舵を切ると同時に、大きな2つの問題解決が必要です。一つ目は2050年にも世界人口が100億人に達する人口爆発問題です。第二次世界大戦後に世界人口は3倍以上に増えています。人口の増加は⇒温暖化ガスの増加を意味し、地球全体での人口抑制を行う必要があります。これは人権にも関わることなので簡単ではありませんが、人口が増えることによるリスクを世界全体で学び・考える必要があると思います。

2つ目は何よりも電力消費の抑制が必須で、カーボンニュートラルが実現できないかぎり、人類はこれまで得た技術(利便性)を手放す必要があるでしょう。2010年に民主党政権が行った事業仕分けのように、維持する技術と一時凍結する技術を、人類全体で考え仕分ける必要があります。日本も参加するアルテミス計画、月面基地からの有人火星探査など、各国・企業が競い合っている宇宙開発は一時凍結する最たる事例ではないでしょうか?宇宙開発の 全てを凍結するわけではなく、温暖化に関するデータ収集などの技術は高める必要があると思います。宇宙開発事業を例に挙げましたが、この他に、運用に大量の電気を必要とする暗号資産など、エネルギーの消費抑制に繋がるものを、未来の地球のために、人類全体で仕分ける必要があると思うのです。凍結するには、その凍結する分野への補償も必要になり、多額の資金が必要となりますが、私は地球統一通貨が実現できれば資金問題は解決できると考えています。

宇宙開発を例として挙げた理由は、宇宙旅行で数十億円も使う人類がいる一方で、衛生的な水の確保もままならない人類(弱者)もいるのです。そして温暖化の影響をいち早く受けるのは弱者であり、人口80億人の人類のうち、飢餓に苦しむ人類は約10%の7億8000万人で、この人達が出す温暖化ガスは全体の1%にも満たないはず、約10万年前にアフリカの地を離れ、地球全体に広がったホモ・サピエンスが、定住する場所によって経済的な格差が広がり続け、地球沸騰化が叫ばれている今、人類の未来のためにと称して火星を目指し、宇宙旅行をビジネスとして考えている企業や富裕層が、どう考えても私にはクレイジーにしか思えないのです。

1985年に国際会議(フィラハ)で初めて地球温暖化が提言されて38年、通称COP(国連気候変動条約締約国会議)も今年のUAEで28回目となります。人類は様々な技術革新により、脱炭素に向けた手段を手に入れましたが、地球環境は悪化し地球沸騰化の時代に突入しました。お金に翻弄される人類の経済優先主義を打破するために、地球全体での脱炭素のムーブメントが必要だと考え、私は映画トップガンマーヴェリックに影響されて、勝手に温暖化をテーマにした「バック・トゥ・ザフューチャーPART4」のストーリーを考えてみました! 素人が書いたストーリーですが、脱炭素への思いを盛り込んだ内容なので、時間がある方は読んでみてください。私は真剣にバック・トゥ・ザフューチャーPART4を温暖化に関する内容でロバート・ゼメキス氏に作って欲しい、そしてトップガンマーヴェリックのようにヒットすれば、脱炭素が地球全体のムーブメントとなり、脱炭素が加速すると思っています。ロバート・ゼメキス氏にコンタクトできる方がいたら、ぜひ話をしてもらえないでしょうか?

この投稿のタイトルは「ちいさなことからコツコツと!では難しい現状!」ですが、人類全体がお金に翻弄され、各国の財政状況が厳しい現状では、夢のような話ですが、地球統一通貨を作り、お金を刷りまくり、80億の人類と国を脱炭素に誘導するしかないと私は考えています。現在の貨幣経済をぶち壊すようなことで、簡単ではありませんが、ある方法で実現の可能性が考えられるため、次回の投稿「地球統一通貨は実現可能なのか?」で紹介させていただきます。

キャッチアイ画像に蓮舫議員の写真を勝手に使用したことをお許しください。

 

団体立上げの仲間・協力者を募集しています。地球温暖化に関心の高い方、危惧されている方、何か活動したいと考えている方、ぜひご協力ください。

団体立上げの仲間・協力者募集

-ウクライナ危機, 政治経済, 温暖化・気候危機

© 2024 NGO 地球サピエンス連合