昨年、小惑星リュウグウの試料が入ったカプセルを無事に地球に届けた「はやぶさ2」、コロナ禍で明るいニュースになった事を覚えています。私的には疑問なのですが? アメリカ・旧ソ連に次いで月面着陸に成功した中国、今各国が注目しているのが火星です。民間の宇宙開発企業も宇宙旅行の実現に向けてしのぎを削っています。
妻に「もしも火星旅行に行けるなら・・・行く?」と尋ねたら「行きたい」と言われました。軽く考えての発言ですが、私はお金をもらっても行きません。密閉された無重力空間で窓の外は漆黒の闇、直視することが出来ない太陽が輝いているだけの空間で、1年近く生活するのは無理です。
人類がグレートジャーニーで世界に広がって約7万年、世界中に広がった人類は民族によって第二次世界大戦後に領土が固定化されました。国際秩序のもと領土侵害が難しい現在、大国は宇宙の覇権争いで国の権威を示そうとしています。
はやぶさ2が持ち帰ったサンプルで「生命の起源が解明できる?」と報道されました。実際にJAXAのホームページにも書かれています。確かに夢はあります。世界初と言われると多くの方は高揚感を持つかもしれません、しかし「生命の起源」の解明が今の人類にとって重要な事なのでしょうか?
また月に大量の水が存在する可能性が高いため、月に中継基地を作ることで火星に行くコストが大幅に削減できると言われ月が注目されています。誰が火星に行きたいのでしょうか? 宇宙開発の関係者や協力企業の方々がよく話す言葉があります。それは「人類が地球に住めなくなった時のために?」 生前の物理学者スティーヴン・ホーキング博士が1000年以内に人類は地球外に移住する必要があると唱え、最終的には100年以内に修正してお亡くなりになりました。それはどの様なケースなのか? 大国が持つ核兵器約13,000発を全て使っての全面核戦争?この可能性は99.9%ないでしょう。白亜紀末の6550万年前にユカタン半島に落ちて恐竜を絶滅させた隕石を上回る巨大な隕石が地球に衝突する?これも人類が滅亡する前には99.9%ないでしょう。COVID19より危険な未知のウイルス?これは可能性があるかもしれません。しかし現在進行している人類の最大の危機は「気候危機」なのです。
宇宙開発によって人類が恩恵を受けている技術も数多くありますが、ここまで急激な技術発展を遂げた人類は、歩みを一時止める分野があっても良いのではないでしょうか?宇宙から温暖化ガスの濃度を測定するのは大切な事だと思いますが、月を開発して中継基地を作るとか・火星に行くとか・宇宙旅行をするとか? これらは差し迫った気候危機対策に目途がたってからにしてもらいたい。
ロケットから排出される温暖化ガスは、地上で排出される温暖化ガスに比べれば少ないそうですが、燃料を燃焼させた際に残る「すす」や、固体ロケットの燃料に含まれる小さなアルミの粉「アルミナ」が、大気中に5年間とどまることによる影響が大きいと懸念されています。今後、宇宙旅行が富裕層のステータスになり、より宇宙旅行は身近なものになったら、地球環境に多大な影響を及ぼすことは間違いありません。宇宙開発事業は無法地帯と言えるので、早急に国際ルールを取りまとめる必要がありますが、とりあえず必要に迫られる宇宙開発事業以外は一定期間全面凍結にするべきです。簡単ではありませんが気候危機のために人類が選ぶべき選択ではないでしょうか?
2021.10.18 宇宙開発について(英)ウイリアム王子が同じ考えを表明したことがニュースになりました。多くの人が感じているのかもしれません。
太陽の光が地球に届くまで8分19秒、太陽系から一番近い恒星(プロキシマ・ケンタウリ)まで4.246光年もあります。太陽は地球の100倍の大きさで恒星としてはごく小さな星です。宇宙開発には夢がありますが・・・??? 下の動画は宇宙の壮大な規模を示す動画です。私は見ていたら頭がグルグルしてきました。宇宙を考えると何時もそんな感じになるのですが、興味がある方は見てください。
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