Uncategorized

アメリカを襲った季節外れの巨大竜巻!

米国中西部と南東部を襲った超大型トルネードがケンタッキーなど6州を貫通して少なくとも88人の死亡者のほか、数十万人の罹災者が発生したとロイター通信やCNNなどが12日、報じました。倒壊した建物の下敷きになった人も多く、死亡者は100人を上回る見通しとの事です。日本の報道番組でもトップニュースで報じられ、MCやコメンテーターも気候変動・地球温暖化が影響しているのでしょうか?とコメントしています。

今回の竜巻が異常なのは、アメリカの竜巻シーズンは4月~6月で、通常発生しない12月に、過去最大の竜巻被害となった点です。メキシコ湾の海水温が例年より2℃高く、その影響で中西部と南東部の気温が10℃~15℃高い状態で、北からの寒気が流れ込み60以上の竜巻が発生、突風(ダインバースト・ガストフロント)を合わせると300にも及びました。竜巻の1つはアーカンソー州からケンタッキー州まで350Km~400Km移動したとみられ、確定されれば過去最長の移動距離になります。また竜巻はテキサス・オクラホマ・カンザス州というイメージがあり、1996年に公開された映画「ツイスター」はオクラホマ州が舞台です。今回被害を受けた6州は、これまで竜巻被害が少なかった南東部であることから、アメリカ国民にとっては衝撃的な災害となりました。

海水温は気候に様々な影響を与えます。太平洋であればペルー沖の海水温「エルニーニョ・ラニーニャ」によって日本の気候は大きく左右され、日本近海の海水温が上昇すると、台風は発達を続けたままスーパー台風として上陸する可能性もあります。ヨーロッパ、特にイギリスが北海道よりも遥かに高緯度なのに比較的温暖なのは、アメリカ沖からヨーロッパに向かう暖流の影響によるものです。2019年のオーストラリアの森林火災の原因の1つが、インド洋のダイポールモード現象と言われており、例を上げたら切りがありません。

今回の竜巻被害の第一の原因は、メキシコ湾からの季節外れの異常な暖気と、北からの寒気が6州付近で交差したことで、メキシコ湾の海水温が下がらないのは温暖化が原因と捉えるのが妥当です。今年も地球全体で発生した大規模森林火災、夏にヨーロッパ(ベルギー・ドイツ)を襲った豪雨災害、日本でも季節外れの豪雨災害がありました。これらのシグナルを個々人はどう感じるのでしょうか? 季節が冬に向かうと温暖化を忘れがちになりますが、日々温暖化が進行しているのは事実で、パリ協定に向けて世界の足並みが揃うことを期待します。

団体立上げの仲間・協力者を募集しています。地球温暖化に関心の高い方、危惧されている方、何か活動したいと考えている方、ぜひご協力ください。

団体立上げの仲間・協力者募集

 

-Uncategorized

© 2024 NGO 地球サピエンス連合