温暖化・気候危機

ウクライナ危機から一筋の光が

まず初めに、ウクライナ紛争で犠牲になった全ての方々に「哀悼の意を」捧げ、一日も早い和平が訪れることを切に願います。ウクライナに支援金を送る方法が、ウクライナ大使館のTWITTERに紹介されていますので、支援できる方は是非よろしくお願いします。(三菱UFJ 銀行 広尾支店 普通口座番号0972597 エンバシーオブウクライナ)

新型コロナ(COVID19)もワクチン・経口薬の普及で新たなフェーズに入りましたが、コロナに翻弄された2年間で各国の財政は疲弊し、2050年に向けた脱炭素(カーボンニュートラル)の取り組みに大きなブレーキとなりました。さまざまな問題もありましたが、北京五輪が無事閉幕した途端、ロシアによるウクライナ進攻が始まり、プーチンは抑止力(核)まで言及し恫喝!パンドラの箱を半分開ける行為にまでエスカレートしています。COVID19の後は「Putin-Virus」が世界を苦しめ、神様が存在するなら問いたいくらいです。

今の世界は自国第一主義が主流となり、第一次世界大戦前の状況に酷似していると言われています。COVID19でも自国第一主義によるワクチンの争奪戦が繰り広げられ、ウクライナ進攻当初はアメリカ・NATO・EUも及び腰な側面が見られましたが、一夜にして「ロシアのSWIFT除外」という西側も痛みを伴う最大級の経済制裁を踏み切りました。世界中でロシアへの反戦デモが行われ、ロシア国内でも50カ所以上で反戦デモが、現時点で5000人以上が拘束されたと言われています。世界中の団体・組織・企業等もロシアに対する制裁を表明する中、プーチンは99%の人類を敵に回したと言えるでしょう。1%は一部の専制国家やその中枢にいる人間だけです。中国の習近平国家主席はロシアを経済的に支援し、後ろ盾になることを表明しましたが、ロシアでの実際のプーチン支持率は10%にも満たないとされているため、ロシア国内での反戦運動が更に高まり、反プーチン勢力が拡大、軍幹部の離反者が出れば、ゼレンスキー政権の転覆を図ったプーチン政権自体が転覆する可能性も出ています。今後の世界を考えたら、プーチン政権の転覆が専制国家を抑制する意味で理想なのかもしれません。今はウクライナを支援することが重要ですが、ロシア国民が立ち上がらなければプーチン政権の転覆は叶いません。それには大きな痛みを伴うロシア国民の犠牲が強いられ、そのような事態が起きた時は、ロシア国民に対してウクライナ同様の国際支援が必要になるでしょう。

2015年のCOP21(パリ協定)以降、混沌とした世界情勢の中、COVID19で2~3年を無駄にし、ウクライナ危機で脱炭素に更にブレーキがかかると危惧しました。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻から数日で、ウクライナ支援の輪が世界中に広がったことを考えると、この結束があれば人類は気候危機に打ち勝つことができる?2050年にパリ協定が履行できると前向きに考えられるようになりました。気候危機の解決はウクライナ危機と比較できないほど困難ですが、未来の子孫のためにも人類全体が痛みを伴って解決しなければならない課題です。

ウクライナの国民に対して、今は僅かな金銭的な支援しかできない自分が情けないですが、ウクライナ危機を通じて自国第一主義が主流の現在でも、世界・人類は結束できるのだと「温暖化に対する一筋の光」を感じることができました。2050年まで28年しか残っていません。パリ協定から既に6年が過ぎています。一日も早くウクライナに和平が訪れ、ウクライナが復興し、勇気あるウクライナの人々と人類全体で脱炭素を達成できる日を願います。

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